JR新潟駅南口のタクシー乗り場
JR新潟駅南口のタクシー乗り場

 新潟県は22日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けている交通機関を支援するため、県内のタクシー事業者に1台当たり5万円を支給すると発表した。利用客数が激減している粟島汽船(粟島浦村)には2億円を助成する。関連予算を2021年度一般会計補正予算案に盛り込み、県議会9月定例会に提出する。

 県交通政策課によると、県内の法人タクシーは、ウイルス禍以前と比べて売り上げが4~5割ほど減少している。これまでも県は事業者に感染防止対策費用などを補助してきたが、事業の低迷が長期化していることから、支援の強化を決めた。

 法人、個人いずれも対象で、事業費は1億4580万円を計上。県内には6月時点で法人タクシーが109社、計2590台、個人タクシーが320台ある。

 粟島汽船は20年9月期決算で過去最大となる約3億4700万円の赤字を計上した。同社は経営改善計画を策定し、人件費削減や旅客運賃の値上げなどを盛り込んだ。ただ、計画を実行しても22年度には資金繰りが行き詰まるとして、県や国に支援を求めていた。

 また、県は県内高速バスの運行事業者6社に対し支援金を出すことも決めた。

 花角英世知事は22日の定例記者会見で「交通関連はこれまでも感染防止対策などその都度、支援してきているが、今回も関係者と調整し、必要な支援を行う」と述べた。