市が設置を目指す「(仮称)上所駅」の予定地=新潟市中央区

 地元が設置を要望してきたJR越後線の新駅「(仮称)上所駅」(新潟市中央区)を巡り、今月中旬、市と住民の意見交換会が初めて開かれ、想定する駅構造などが説明された。和合線西跨線橋西側=地図参照=に設置を目指し、本年度内に概略設計を終える見込み。JR東日本が概略設計を基に設置を判断する。意見交換会で市は、設置が決まった場合は「開業までおおむね3~4年と見込んでいる」と説明した。

 市などによると、新駅は、既存の地下道を乗り換え施設として利用する計画。複線の線路を挟み、ホームが向き合う2面2線方式を想定する。駅以外に必要な敷地として、約10台分の送迎用駐車場、約400台分の駐輪場など計約650平方メートルを挙げた。

 新駅は、自治体などの求めによる「請願駅」方式での設置。原則、設置費用は設置を求めた側が負担する。市は国の交付金を活用し事業を進める計画で、国に提出した資料では事業費約27億円を見込む。

 上所地区への新駅設置が浮上したのは1990年代。新潟駅-白山駅の間が長い点や、周辺には新潟南高校や新潟ユニゾンプラザがあることなどから、利用が見込まれるためだ。ただ具体的な動きは乏しかった。

 2017年、地元の上所校区コミュニティ協議会が周辺住民約1万7千人分の署名を集め、市に設置を求めた。署名活動を進めた上所コミ協の真島義郎前会長は「ここで(設置が)流れたら新駅設置はなくなってしまうとの危機感があった」とする。

 市は近隣に大規模な宅地開発が決まったことも踏まえ、18年度に調査費を計上した。昨年度は概略設計の実施に関する協定をJR側と結ぶなど、設置を目指した取り組みを続ける。

 上所コミ協の淺野昌禧会長は「近隣の人は新潟駅に行かずに列車に乗れるようになるなど、利便性がよくなる。地域の人口増加にもつながるのではないか」と新駅の実現に期待する。

 概略設計の終了後、JR側が駅設置に合意すれば施行協定が締結され、正式に駅の新設が決まる。

◆当初予定から半年遅れ 新潟市会一般質問

 新潟市議会は22日、9月定例会本会議の一般質問を続開し、3氏が一般質問した。市が設置を目指す新駅「(仮称)上所駅」について、柳田芳広・都市政策部長は新型コロナウイルスの影響などで「当初の予定から半年程度遅れると考えているが、速やかな事業の進捗(しんちょく)に努めたい」と説明。駅前広場整備に関し「地元との意見交換を重ね、令和4(2022)年度中に駅周辺の整備の全体像を示したい」と述べた。

 内山航氏(翔政会)に答えた。