自民党総裁選で本県関係の同党国会議員7人のうち、投票先を明らかにした6人の決選投票先は岸田文雄前政調会長が4人、河野太郎行政改革担当相が2人だった=表参照=。激戦で党内にはきしみもあり、間近に迫った衆院選や来夏の参院選に向け挙党態勢の構築を求める声が上がった。

 岸田派の水落敏栄参院議員(比例代表・十日町市出身)は、岸田氏が敗れた昨年の総裁選から一貫して支援してきた。「国民から信頼され、国民の声を受け止める自民党にならないといけない」と訴えた。

 支持候補を表明していなかった佐藤信秋参院議員(比例代表、新潟市出身)も1回目、決選ともに岸田氏に投票したという。

 高鳥修一(新潟6区)、細田健一(比例北陸信越)の両衆院議員は1回目は高市早苗前総務相、決選投票では岸田氏に投票した。いずれも改革派の河野氏よりも、岸田氏の方が安定感があることを理由に挙げた。

 今回の総裁選は、主要派閥が菅義偉首相に相乗りした昨年とは状況が一変。多くの派閥で支持候補を一本化できず、党有力者による議員の引きはがしも行われるなど権力闘争が繰り広げられた。それでも高鳥氏は「長老が談合で流れを決めるのは反対だった。開かれた総裁選をやった意義は大きい」と強調する。

 ただ、河野氏に投票した斎藤洋明衆院議員(比例北陸信越)は「岸田さんは『ノーサイド』と言ったが、それは勝ったから言えること」としこりが残ることを懸念する。同じく河野氏支持の鷲尾英一郎衆院議員(新潟2区)は「目の前の総選挙で一丸となって戦えるように頑張ってほしい」と新総裁に要望した。

 今回、本県の党員・党友票では河野氏が過半数を占めた一方、岸田氏の得票率は15%にも満たなかった。全体でも党員・党友の支持を多く集めた河野氏が敗れたことには、岸田氏に投票した細田氏からも「決選投票時の地方票の反映の仕方はもう少し考えてもいい」との声が上がった。

 一方、自身のツイッターで誰が新総裁にふさわしいかのアンケートを実施した泉田裕彦衆院議員(新潟5区)は「政局の最中だ」として投票先を明らかにしなかった。