オンラインで内定式を実施したツインバード工業。一瞬だけマスクを外して記念撮影も行った=1日、燕市
オンラインで内定式を実施したツインバード工業。一瞬だけマスクを外して記念撮影も行った=1日、燕市

 2022年春に入社予定の学生を対象にした内定式が1日、新潟県内の各企業で開かれた。新型コロナウイルス禍で2回目となる今年も、多くの企業が感染防止のため、ビデオ会議システムなどを使ってオンラインで実施。経済や社会活動への影響が続く中、入社を半年後に控える学生に向けて各社のトップらが激励の言葉を贈った。

 家電製造のツインバード工業(燕市)は、ビデオ会議システムを使って内定式を開き、県内外の大学生ら7人が参加した。同社は例年、本社に内定者を集めて開催し、式の後には周辺の観光地を巡るなど懇親会も行ってきた。しかし、感染禍の昨年からは事前に採用内定書を送り、当日は本社にいる役員とリモートでつないで実施している。

 野水重明社長は「『ピンチはチャンス』を合い言葉に、燕三条の金属加工技術を結集して開発してきた」と強調。新型コロナウイルスワクチンの輸送・保管に使われている自社製の超低温冷凍庫について「世の中から一定の評価をいただいている」と紹介した。

 また、「会社と社員のパーパス(目標)が一致したとき一人一人の能力が最大限発揮される。いま一度、人生のパーパスを考えてほしい」と呼び掛けた。

 式の終盤には、各自が一瞬だけマスクを外し、モニター画面に全員が収まるように記念撮影を実施。終わった後には、さらにオンラインで懇親した。新潟大大学院自然科学研究科2年生は「料理が好きなので調理家電の開発を通じて食に貢献したい」と抱負を語った。

 亀田製菓(新潟市江南区)もオンラインで内定者と本社を結び、県内外の内定者10人を対象に懇親会を開いた。内定証書の読み上げやグループワーク、社員がオフィスを案内する見学会なども行った。

 佐藤勇社長は「食を通してお客さまに喜んでもらうという創業の原点を大切にしてほしい」と激励した。

 ホームセンターを全国展開するコメリ(同市南区)は、大学、専門学校を合わせて内定者180人を見込む。採用人数が多い同社は例年、内定式の会場を複数設けて分散開催しており、1日は札幌市で北海道の学生を対象に行った。今年は広い会場にするなど感染対策を実施した上で全国9カ所で開催するほか、出席できない学生を対象にオンラインでも式を開く。

 就職情報サイト「リクナビ」を運営するリクルート(東京)によると、22年卒業予定の大学生の就職内定率は9月1日時点で90・0%だった。ウイルス禍前の19年同月と比べ3・7ポイント下落したものの、20年同月よりは5ポイント高かった。同社の担当者は「オンラインでの採用活動が浸透し、選考スケジュールも例年に戻りつつある」と内定率改善の一因を挙げている。