横山彩乃医師
横山彩乃医師

 帯状疱疹(ほうしん)と診断されて4カ月がたちましたが、かゆみが治まりません。ストレスが関係しているのでしょうか。(新潟市東区・51歳女性)

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 帯状疱疹とは、神経に潜んでいた水痘・帯状疱疹ウイルスが、疲れやストレスなどで体の免疫力が低下した際に再活性化して発症する病気です。50歳以降に多いですが、水ぼうそうにかかったことのある人は誰でも帯状疱疹になる可能性があります。

 通常、体の左右どちらかの神経に沿って、帯状に痛みを伴う赤い発疹や水ぶくれなどができます。数週間で皮膚は治ることが多いですが、ウイルスによって神経が傷つき、痛みが残る帯状疱疹後神経痛を患うことがあります。

 また、帯状疱疹後にかゆみが長く続く場合もあり、帯状疱疹後掻痒(そうよう)と呼ばれます。女性に多く、頭や顔の帯状疱疹後に生じ、夜間に猛烈なかゆみを自覚することが多いと言われています。かゆみが生じるメカニズムは解明されておらず、一部の抗うつ薬や抗てんかん薬で効果があったという報告もありますが、確立した治療法はありません。

 これらの合併症を少しでも軽くするために、帯状疱疹が疑われた際にできるだけ早く皮膚科を受診し治療を開始することが重要です。

 また、帯状疱疹の発症を予防するために、50歳以上の方は帯状疱疹ウイルスのワクチンを接種できます。ワクチン接種により帯状疱疹ウイルスに対する免疫力を高め、帯状疱疹の発症を予防し、発症しても軽症で済むと言われています。かかりつけの医師とご相談の上、接種をご検討ください。

(魚沼基幹病院・皮膚科)