都市景観大賞の特別賞を受賞し、記念撮影する各団体の代表ら=糸魚川市
都市景観大賞の特別賞を受賞し、記念撮影する各団体の代表ら=糸魚川市

 良好な景観づくりに取り組む地域や団体を表彰する2021年度「都市景観大賞」の都市空間部門で、糸魚川大火からの復興に取り組む新潟県糸魚川市駅北地区が特別賞を受賞した。大火から5年となる区切りの年に、「災害復興に限らず、現代日本の都市景観形成のあり方に一石を投じた事例」として高く評価された。

 都市景観大賞は「都市景観の日」実行委員会の主催で、1991年から毎年実施。「都市空間部門」と「景観まちづくり活動・教育部門」の2部門がある。駅北地区の特別賞は、大賞に次ぐ。

 受賞者は市や大町区、緑町区、新七区などの9団体。大火では、駅北地区の住宅や店舗147棟が焼失した。復興のシンボルとなる駅北広場「キターレ」の整備をはじめ、官民協働で防災とにぎわい創出のまちづくりを進めてきた。

 審査講評では、「意思決定を迅速化するため、小規模単位でまちづくりをしてきた」点などを評価。市民の主体的な活動の広がりと、活動を促す公園などの整備を一体となって行ったことが受賞につながった。

 受賞した団体代表者らの記念撮影が9月27日、駅北広場「キターレ」で行われた。米田徹市長は「やっとにぎわいづくりが緒に就いたと感じている。新たな活動の核ができた」と述べた。

 大町区区長の齋藤伸一さん(71)は「復興へ向けてさらに力を入れていくタイミングでの受賞で、地元住民にとって励みになる」と話した。

 県内ではこれまで、都市景観大賞の都市空間部門で、11年度に南魚沼市の「三国街道塩沢宿牧之通り地区」が大賞、12年度に三条市の「まちの中の小さな里山地区」が特別賞を受賞している。