出発式で走行するグリーンスローモビリティ=佐渡市小木町
出発式で走行するグリーンスローモビリティ=佐渡市小木町

 観光客や地域住民の新たな移動手段を探ろうと、時速20キロ以下で公道を走る小型電動車「グリーンスローモビリティ(グリスロ)」の実証運行が新潟県佐渡市小木地区で行われている。市交通政策課は「ゆっくりと走行しながら町並みを眺めることもでき、生活の足としても利用できる便利な移動手段だ」としている。

 同課によると、小木地区では高齢化が進み買い物などで支障が出ている住民がいることや、路線バスが減って観光地へのアクセスが難しくなっていることから、グリスロの導入が検討されている。

 実証調査は国土交通省の事業として行われ、佐渡市が主体となってグリスロを運行し、乗客の満足度や利用者数を検証する。7日に出発式が行われ、関係者や地域住民が乗り心地を体験した。

 グリスロは7人乗りで最高時速20キロ。全長約4メートル、幅約1・3メートルと小型で狭い路地なども通行できる。充電式で二酸化炭素を排出せず、環境への負荷が少ない。

 実証調査は27日まで行われ、2台のグリスロが2路線を周回する。小木港から宿根木間の路線は片道約30分で、矢島経島や日帰り温泉など観光地を巡る。小木町のスーパーなどを周回する路線は約30分で、地域の生活路線としての活用を目指している。

 乗車した小木町の女性(75)は「乗り心地が良かった。免許を返納しようと考えているし足も悪いので、こうした移動手段があるととても便利」と笑顔を見せた。

 調査期間中の運賃は無料。運行時間は午前9時半から午後4時半まで。問い合わせは市交通政策課、0259(63)3184。