伝統工芸士の実技試験に臨む受験者=新潟市南区
伝統工芸士の実技試験に臨む受験者=新潟市南区

 300年以上の歴史を持つ「新潟・白根仏壇」の伝統工芸士試験が、新潟市南区で7年ぶりに行われた。2人の若手職人が挑戦し、真剣な表情で課題に取り組んだ。

 新潟・白根仏壇は京都に源流があり、ほとんどくぎを使わない組み方や豪華な装飾が特徴。1980年には国の伝統的工芸品として指定を受けた。

 試験は伝統的工芸品産業振興協会(東京)が実施し、実務経験12年以上の職人が受験の対象。新潟・白根仏壇の産地では近年受験者が集まらず、2014年を最後に試験が行われない年が続いていた。

 今年は漆塗り・金箔(きんぱく)部門で2人の職人が受験。2人は6日の実技試験で、仏壇の扉となる木板に漆を付け、表面がなめらかになるように塗った後、丁寧に金箔を押した。

 南区の高橋是博さん(51)は「緊張したがこれが自分のベスト」と汗をぬぐった。燕市の松原光輝さん(36)は「手間がかかる伝統的な技法もしっかり使える職人になりたい」と先を見据えた。

 白根仏壇協同組合の笹川徳英理事長(71)は「久しぶりに試験ができ、喜ばしい。伝統工芸士を増やすことは産地維持に欠かせない」と話した。

 試験結果は12月に発表される見込み。