チャーター船から星空を楽しむスターライトクルーズ。島民が秋の星座を解説した=14日、粟島沖
チャーター船から星空を楽しむスターライトクルーズ。島民が秋の星座を解説した=14日、粟島沖
レトロなボンネットバスで島を巡り、展望台からの景色を満喫したツアー参加者=14日、粟島浦村

 新型コロナウイルス禍で大きな打撃を受けた新潟県粟島浦村の観光再生を目指すツアー「粟島しおかぜトリップ」が人気だ。国の補助事業に採択されたことから、利用客は負担が少なく、お得感が満載。初めて行うチャーター船での星空クルージングなど島ならではの企画もあり、既に定員に達した。村は今後の観光振興に手応えを感じている。

 ツアーは国の緊急事態宣言や県の特別警報解除などを受け、今月12日に開始。28日までの火、水、木曜に出発する1泊2日の行程で実施している。

 国の観光拠点再生を図る計3800万円の補助金が採択されたことにより、利用客のフェリーやバスのチャーター代に充てられる。このため料金はJR新潟駅からの特急列車、フェリーなどの交通費、食事2食付きの宿泊費込みで1万円。さらに今月から村が発行している飲食店や土産物店で使える3千分のクーポンのほか、県の「使っ得!にいがた県民割キャンペーン」の5千円引きとクーポン2千円分を利用できる。

 村では、新型ウイルス感染拡大を受けた厳しい来島制限を実施したこともあり、基幹産業でもある観光が大きな打撃を受けた。同村参与で粟島観光協会の町田純一代表理事は、今ツアーを次年度のモニターツアーと位置付け、「新潟市からも意外と来やすいことをアピールし、オフシーズンや平日の観光客増加を図りたい」と話す。

 ツアーの目玉は、人工の明かりが少ない島ならではの、フェリーに乗って満天の星を堪能する「スターライトクルーズ」。島の穏やかな雰囲気を味わえるボンネットバスでの周遊や、フェリーのバックヤードツアーも好評だ。

 14日のツアーには、新潟市などから24人が参加。バスで展望台を回り絶景を楽しんだほか、スターライトクルーズでは島民も合流して星空を見上げた。同市東区から母娘で初来島した主婦(57)は「街明かりがなく、小さな星まで見えて本当にきれい。海の上から眺めるのはぜいたくな気持ちになれた」と話した。

 ツアーはキャンセル待ちのみ受け付ける。問い合わせはハミングツアー、(0570)037154。