オンライン講演会で、目標に向かって努力する大切さなどを後輩に伝えた富澤慎選手=柏崎市栄町の柏崎工業高
オンライン講演会で、目標に向かって努力する大切さなどを後輩に伝えた富澤慎選手=柏崎市栄町の柏崎工業高

 新潟県柏崎市出身で東京五輪のセーリング男子RSX級に出場した富澤慎選手(トヨタ自動車東日本)が、オンラインで母校の柏崎工業高校(同市栄町)の生徒に講演した。富澤選手は「一人一人に別々の道がある。夢があるなら、人と違う道でも自信を持って突き進んでほしい」と呼び掛けた。

 同校が主催し11日に開いた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、全校生徒397人は各自の教室で画面越しに講演を聴いた。

 4大会連続で五輪出場を果たした富澤選手。自身の高校時代を振り返り、「セーリングがうまくなりたくて毎朝海に行って1人で練習したり、長期の休みは全国各地に遠征したりしていた」と話した。

 東京五輪前の練習風景の動画も公開し、動画で逐一動きを確認することや、データを取りながら効率よくトレーニングをしていることを説明した。

 東京五輪は総合16位だった。「絶対に入賞できると思っていたので悔しさと申し訳なさがあるが、五輪までの道のりで大きく成長できた。この期間は人生の宝物だ」と述べた。

 生徒からは大会前の精神面のコントロールの仕方や、高校時代の思い出は何かといった質問が出た。

 富澤選手は「これまでの練習をレースでやればいいだけだと自身に言い聞かせた」「高校時代の友人は一生の財産になるので大切にしてほしい」と答えた。

 1年の生徒(16)は「未来を見て努力をするという言葉が心に響いた。自分も建築士になるという夢に向かって突き進みたい」と話した。