新潟県小千谷市の飲食店を巡り、酒と料理を味わうイベント「小千谷はしご酒」が29日に開かれる。バラエティー豊かな各店や街の雰囲気を味わいながら飲食を楽しんでもらおうと、新型コロナウイルスの感染対策の徹底など準備を進めている。
市内の日本酒愛好家有志でつくる「日本酒ルネッサンス倶楽部 OJIYA SAKE 40」が毎年開催し、ことしで6回目。本町商店街周辺の居酒屋やスナックなど25店舗が参加する。
市内では8月、新型ウイルスの感染が急拡大した。秋恒例の「はしご酒」も中止が心配されたが、各店舗で人数制限を設け、参加者の検温を徹底して開催を決めた。
今回は日本酒や花火を学ぶミニセミナーも開く。高の井酒造(東栄3)と新潟銘醸(同1)の杜氏が酒の製造過程を解説するほか、小千谷煙火興業(山谷)の瀬沼輝明社長が花火の魅力を語る。旭橋下流の信濃川河川敷で、花火20発も打ち上げる。
倶楽部代表の樋口隆司さん(73)は「趣向を変えて準備を進めた。地元のおいしいお酒を楽しんでほしい」と話す。
イベントは午後5時から開催。同6時からは、本部を置く市総合産業会館サンプラザで出発式を行う。参加者は、サンプラザ正面玄関前で検温し、チェックシールを身に着ける。
チケットは3枚つづりで3千円。1枚で千円分の飲食ができる。各店はイベントに合わせ、酒や料理のセットを用意している。1店でまとめて使っても、複数の店を“はしご”してもいい。小千谷商工会議所、サンプラザなどで前売りしている。
問い合わせは、樋口織工藝社、0258(83)2121。