主力製品のカニ風味かまぼこ(カニかま)を生産する一正蒲鉾の「本社第2工場(仮称)」のイメージ
主力製品のカニ風味かまぼこ(カニかま)を生産する一正蒲鉾の「本社第2工場(仮称)」のイメージ

 一正蒲鉾(新潟市東区)は、主力製品のカニ風味かまぼこ(カニかま)の生産体制を強化する。健康志向の高まりを背景に、売れ行きが好調な「サラダスティック」や「オホーツク」などの製造拠点を集約した、カニかま専用の「本社第2工場(仮称)」を12月に着工。2023年3月の稼働開始を見込む。本社工場を含む、県内外に分散しているカニかまの生産拠点を集約することで生産ラインを合理化し、さらなる増産につなげる考えだ。

 同社が手掛けるカニかまは1974年に発売。79年発売のロングセラーの「オホーツク」は、累計販売数量が100億本を突破した。シェアトップのカニかま「サラダスティック」は、「ソーダ風味」や「黒トリュフ風味」などインパクトのあるシリーズを展開し、知名度を上げている。

 近年、健康志向の高まりから、カニかまは魚肉タンパク質が手軽に取れる食材として注目され、同社製品の売り上げが伸びているほか、業界全体でも販売が伸長している。

 これらを背景に、同社は21~25年度の第2次中期経営計画で「カニかまの圧倒的競争優位性の確保」を事業計画の中核に位置づけている。

 新工場は延べ床面積8563平方メートルの2階建てで、現在駐車場やグラウンドとして使用している本社敷地内に建設。生産ラインの直線化や、自動倉庫の導入を予定しており、省人化や効率化につなげる。

 1階に製造部、2階に休憩室などの厚生スペースを設ける。社としては初めて、コージェネレーション(熱電併給)システムを導入するほか、工場の屋根には太陽光発電パネルを設置し、環境負荷の軽減を図る。災害時を想定し、従業員や地域の人向けに避難場所となるスペースも設ける。

 建設費は約55億円の見込み。既存工場は別製品の製造に充てる。

 今月には建設予定地で新工場の地鎮祭が行われ、社員や工事関係者ら約20人が出席した。式典で同社の野崎正博社長は「新工場を中心にカニかまの生産能力を拡大し、お客さまに喜んでもらえる商品づくりに努めたい」と話した。