応援してくれた新潟盲学校の在校生らに握手で感謝の思いを伝える石浦智美選手(右)=新潟市中央区
応援してくれた新潟盲学校の在校生らに握手で感謝の思いを伝える石浦智美選手(右)=新潟市中央区

 東京パラリンピックの競泳に出場した石浦智美選手(33)=伊藤忠丸紅鉄鋼・新潟県上越市出身=が、中学時代を過ごした県立新潟盲学校(新潟市中央区)を訪問した。母校からの熱い応援に感謝し、在校生に「多くの人に支えられていることを忘れずに、夢に向かって」とエールを送った。

 石浦選手は、視覚障害で最も重いクラス(S11)のスイマー。東京パラでは、自由形50メートル、100メートルと混合400メートルリレーの出場3種目すべてで入賞した。

 21日の訪問では、同校の体育館に小学部~高等部の在校生、教員ら約40人が集まった。石浦選手は、大会前に届いた在校生からの応援ビデオレターなどが力になったとし、「感謝でいっぱい」と笑顔を見せた。

 また、4度目の挑戦でパラリンピック初出場を果たした経験から、「長い年月が掛かったが、諦めずに続けてよかった」と挑戦することの大切さを語り、在校生らが真剣に耳を傾けた。

 高等部1年の男子生徒(15)は「先輩が頑張る姿に力が湧いた。自分も陸上で全国障害者スポーツ大会に出場できるように頑張りたい」と話した。

 同校は来春、新潟聾学校(同市東区)との統合に伴い閉校する。卒業以来19年ぶりに校門をくぐった石浦選手は「思い出が詰まった母校の閉校前に、胸を張って帰ってこられてうれしい」と感慨深そうだった。