車庫の外壁に色を塗る荒川中生徒ら=村上市金屋
車庫の外壁に色を塗る荒川中生徒ら=村上市金屋
動物が乗った気球や、風船、紙飛行機などがカラフルに描かれた壁画

 新潟県村上市の荒川中学校3年生らが24日、同市金屋の空き家の車庫の外壁に、地域が明るくなるようにと絵を描いた。住民や金屋小児童、新潟大生らの手伝いも受け、生徒たちは絵の具に手や服を汚しながらも楽しそうに、動物たちが気球に乗ったカラフルなアートを完成させた。

 荒川中は総合学習で「持続可能な開発目標(SDGs)」を主軸に取り組んでいる。今回の企画は3年生の総合学習で、あらかわ地区まちづくり協議会や荒川商工会と連携して行う「荒川チャレンジ」の一環。

 荒川チャレンジは「持続可能な地域づくり」と「社会課題解決」を目的に、3年生が18班に分かれて企画を考え、事業者へプレゼンテーションを行った。今回の車庫の壁画は、その一つで「アートでつなげる荒川まち」という企画だ。

 作業は午前中に下絵を描き、午後からは他の班の生徒や地元住民、児童、新大生らも訪れ、約30人で作業に当たった。生徒たちは「ここは何色にするの?」などと声を掛け合い和気あいあいと作業を進め、アクリル絵の具で犬や猫、ウサギが乗った気球や風船、紙飛行機などを、夕方までに青い壁に表した。下地の青色は事前に金屋小児童が塗っていた。

 金屋地区では、地域活性化へ向け住民らが「おらだり育援隊」を結成。壁画を描いた車庫のそばには、空き家を利用した育援隊の活動拠点も設ける。この日完成した絵は、その目印にもなる。

 デザインを考えた生徒(14)は「(活動拠点に)たくさんの人が来てもらえるよう、明るくて楽しくなる絵を考えた」とし「指示がうまく伝わらないこともあったけど、地域の人らも集まって温かな雰囲気で作業ができました」と話した。

 育援隊に携わる地域の男性(46)は「さび付いていた車庫がまるっきり変わり明るくなった。気持ちも明るくなり、活動していく上で力にもなる。ありがたい」と喜んでいた。

 指導に当たった増田有貴教諭(37)は「生徒たちが考えていることを、地域でアクションを起こせることができありがたい。子どもたちは責任感を持ち取り組んでいる」と手応えを語った。