信濃川の左岸から右岸までドローンで食品を運んだ実証実験=新潟市中央区
信濃川の左岸から右岸までドローンで食品を運んだ実証実験=新潟市中央区

 小型無人機「ドローン」を使った配送サービスの実証実験が10月30日、新潟市中央区の信濃川やすらぎ堤で行われた。河川敷で飲食などを楽しむ催し「ミズベリング」の利用者に、約150メートル離れた川の対岸から食品を届けるという設定。検証を重ね、来年にもイベントなどでのサービス実施を目指す。

 実験は、人を乗せて空を移動する「空飛ぶ車」やドローンの開発などを行うベンチャー企業「FPVロボティクス」(東京)が企画。都市部でのドローン運用に向けた規制緩和が進められる中、ミズベリングの運営管理を担うスノーピーク(三条市)や、新潟市などの協力で実施された。

 実験では、FPVロボティクスが手掛けた水空両用ドローンが使用された。信濃川右岸に設営されたキャンプ地に向け、ドローンが空を飛んだり、川を渡ったりして加島屋(新潟市中央区)の「さけ茶漬」などを届けた。

 食品を提供した加島屋の加島長八社長(57)は「実験を見て、ドローンの宅配便も今後増えるのではないかと思った。災害時の物資の輸送にも活用できそうだ」と話した。

 FPVロボティクスの駒形政樹社長(51)は「実験結果などを基に年内にもドローンの量産機を開発したい。来年にはイベント開催時にサービスを提供できるように検討を進めたい」と語った。