おいしそうに給食を食べる安田小児童=阿賀野市保田
おいしそうに給食を食べる安田小児童=阿賀野市保田

 新潟県阿賀野市保田の安田小学校が2021年度の学校給食表彰で文部科学大臣表彰を受賞した。県内では唯一の受賞。野菜や乳製品など地元食材を積極的に活用し、授業と連動した食育教育に力を入れていることが評価された。同校は「学校のある安田地区だけでも多くのおいしい食材があるからこそできる取り組み。受賞は大変うれしい」と喜んでいる。

 表彰は、学校給食の普及・充実を図ろうと文科省が毎年度実施。本年度は全国13の学校、共同調理場が表彰された。

 同小ではコシヒカリや季節ごとの野菜のほか、酪農が盛んな地元ならではの乳製品や名物の油揚げなど使う食材は多岐にわたる。

 同小栄養教諭の廣澤謡子さんは「子どもの成長期に合わせた栄養と季節感を大切にし、地域のものを使うようにして献立を考えている」と話す。地場産食材について「採れたてが使えるので、ホウレン草一つ取ってもビタミンCの量が違うなど栄養価が高い上、みずみずしくておいしい」と利点を説明する。

 若年層からの病気予防のため、市が行う中学生生活習慣予防事業とも連携。学年ごとにそれぞれ食育の授業で、野菜の栄養価や朝ご飯をしっかり食べるといった生活リズムの大切さを学ぶなど給食を通じた健康教育としても力を入れている。

 中でも3年生は毎年、総合学習の一環で、夏休みに地元食材を使ったオリジナル料理を考え調理する課題に取り組むほか、「安田のおいしい物探検隊」として地元の工場などを見学している。今年は班ごとに給食にでるヤスダヨーグルトの工場やみそを造る麹屋、学校に隣接する安田給食センターなどを9月に訪れ、食材のおいしさの理由や調理の苦労などを聞いた。

 地元のシイタケやネギを使った五目ご飯、沢煮わんなどはいずれも給食の人気メニュー。児童は次々にお代わりしていた。3年の児童(9)は「給食はおいしいので好き。苦手な野菜も地元のものだと思うと食べられる」と話した。

 同小の石黒篤志校長は「受賞を励みに、今後ますますこどもたちのためになるよう職員一丸となって取り組んでいきたい」と語った。