大規模な宴会の制限緩和に向け、ワクチン接種歴などを確認して行われた実証実験=8日、新潟市中央区
大規模な宴会の制限緩和に向け、ワクチン接種歴などを確認して行われた実証実験=8日、新潟市中央区

 新型コロナウイルスワクチンの接種証明を使い、大規模な宴会を安全に開催できるかどうか検証する実験が8日、新潟市中央区のホテルイタリア軒で行われた。当日の抗原検査などで未接種の人らのリスクを低減。アクリル板などの感染防止策をとりながら約120人が実験に参加した。

 国は「接種済証」か検査の陰性証明があれば行動制限を緩和する「ワクチン・検査パッケージ」の本格導入を目指し、全国で運用を検証している。本県は宴会場について申請。ホテルや結婚式場で、8日の実験を含めて月内に4回の実施を予定している。

 この日は新潟商工会議所が2年ぶりに開いた役員大会で行った。参加者は受け付けで接種や事前のPCR検査の証明を提示。2回の接種を終えていない人らは、別室の抗原検査で陰性判定を受け、入場した。

 会場はテーブル数を従来の半数程度に減らし、アクリル板や換気の状況を把握するための二酸化炭素濃度の測定器を設置。飲食の時以外はマスクを着用し、大声を出さないよう呼び掛け、徹底できたかどうかなどをアンケートで確認した。

 参加した同市東区の女性飲食店経営者(65)は「周りがワクチンを打っていると分かり、安心して楽しめた。取り組みが広がりにぎわいが戻ってくるといい」と話した。

 イタリア軒の鈴木浩・副総支配人は「宴会の売り上げは以前の10~15%に減っている。具体的にこれをすれば安全にできる、ということを積み重ねていけば、それがウイルス禍の出口になる」と期待した。