気管挿管や外科縫合などを体験した新発田高の生徒たち=新発田市本町1
気管挿管や外科縫合などを体験した新発田高の生徒たち=新発田市本町1

 新潟県新発田市の新発田高校理数科メディカルコースの2年生8人が、県立新発田病院で医師の仕事を体験した。生徒は人形を使って救命救急処置をしたり、検査の様子を見学したりして、将来目指す医師のイメージを固めていた。

 同校のメディカルコースは、本県で医師の不足や偏在が課題となる中、地域での医師育成に力を入れようと、2019年度に設置された。21年度は3年生20人、2年生8人が在籍している。生徒は、病院での医師体験や医療をテーマにした課題研究などを通して、医学部進学を目指す。

 医師体験は4日に行われ、塚田芳久院長(68)が病院の概要や県内の医療体制について説明。「病気は24時間いつでも起こる。寝ないで働いている病院を少しでも理解してほしい」と話した。

 生徒は人形を用いて救命救急業務を体験。自発呼吸が止まっていることを想定し、気管にチューブを差し込んで直接空気を送ったり、心臓マッサージに取り組んだりした。気管挿管では「気を付けないとチューブが食道に入ってしまい、命に関わる」などと指導も受けた。

 その後は、放射線科や内視鏡検査を見学した。実際に手術で使う針や糸を使い、外科縫合も体験した。

 男子生徒(17)は「初めて触るものばかりで難しかったが、医療と触れ合うことで医学部という大きな夢が具体的に考えられた」と話した。