西村智奈美氏
西村智奈美氏

 立憲民主党の西村智奈美衆院議員(54)=新潟1区、元厚生労働副大臣=は10日、枝野幸男代表の辞意表明に伴う代表選への立候補を検討する考えを示した。同日、所属する菅直人元首相を中心とするグループの会合で名前が挙がった。会合後、報道陣に「仲間と相談して考えたい」と述べた。

 今回の代表候補に女性の名前が挙がるのは初めて。立候補に必要な推薦人20人を確保できるかどうか見極め、近く態度を決めるとみられる。

 菅グループの会合では、同党が女性の政治参画やジェンダー多様性を訴えてきたことから、菅氏をはじめとする出席者から女性候補の擁立を強く望む意見が相次いだという。出席した石橋通宏参院議員=比例=は取材に対し「女性をぜひ立てて、いい代表選をつくっていきたいという思いは共有した。女性を擁立すべきだという声は西村氏からも強くあった」と述べた。

 西村氏は会合後、新潟日報社などの取材にも、女性候補が立つことが望ましいとの考えを示した。自身については「名前を挙げていただいたことは光栄なことだ」と語った。

 西村氏は2003年の衆院選で初当選し、当選6回。同党県連代表も務めている。

◆衆院選圧勝で急浮上・西村氏

 枝野代表の辞任に伴い実施される立憲民主党の代表選で、県連代表の西村氏の名前が急浮上した。同党は衆院選でジェンダー平等の実現を掲げており、代表選に女性候補が出るべきだという声が後押しした格好だ。

 「立民はジェンダー平等や女性の政治参画に取り組んでおり、女性候補者も必要だ」。西村氏は10日、国会内で報道陣に述べた。

 枝野氏の辞意表明後、泉健太政調会長(47)、小川淳也元総務政務官(50)ら数人の名前が挙がったが、女性議員は1人もいなかったことが念頭にあったとみられる。

 党内では、男女にこだわらない意見もある。打越さく良参院議員(新潟選挙区)は「若いから、女性だからではなく、人々の暮らしを支えたいという思いのある人に出てもらいたい」と強調した。

 ただ、ここにきて、代表選に女性が出なければ、男女2人ずつが争った自民党総裁選と比べ、女性登用が遅れているとの印象を与えかねないとの懸念が党内で急速に広がった。

 森裕子参院議員(新潟選挙区)も「女性が出た方が良い」との考えを示す。立民支持者からも党議員に「女性候補に出てほしい」との意見が寄せられている。

 一方、今回の衆院選で当選した同党の女性議員13人中、9人は当選3回以下と期数が浅い。当選を重ねている女性議員は衆院では当選6回の西村氏や同7回の菊田氏らと限られる。

 加えて、西村氏が支持母体である連合との関係が良いことや、今回の衆院選で3万票以上の差を付けて圧勝したことなどから、名前が急浮上した。

 ただ、必要な推薦人20人に対し、西村氏の所属する菅直人元首相グループは16人にとどまる。立民関係者によると、同グループ幹部は小川氏が所属する党内最大グループに女性候補の擁立に向けて連携を呼び掛けた。判断次第では小川氏の立候補が困難になる可能性がある。