新潟県のブランド米「新之助」の1等米比率が初めて90%を下回る見込みになったことについて、花角英世知事は10日の会見で、栽培技術を向上させることで品質維持に対応する考えを示した。販売を1等米に限る基準を巡り、2等米以下もブランドを名乗れるよう望む声が出ているが、「しばらくこの基準でやっていくのがいい」と述べた。

 新之助は2017年の本格デビュー以来、1等米比率90%台を維持してきたが、21年産は収穫前の高温と乾燥の影響を受け、県推測で80%台後半になるとみられる。

 知事は、栽培技術の向上によって品質維持に対応することを強調。「1等米比率が100%の地域もあった。今回の状況をしっかり分析し、次の稲作に反映させていきたい」と話した。

 新之助ブランドとしての販売を1等米に限るという基準については「ブランドを維持するためには一定程度高い基準を維持することも必要。(生産者でつくる)研究会は今の基準を維持すべきだと言っている」と説明。当面は現行基準を続ける意向を示した。

 2等米が多かったため、収入が減る生産者への対応に関しては、国の収入減少影響緩和対策(ナラシ対策)や収入保険など、既存の減収補てん制度の活用で対応するという。