ダイニチ工業(新潟市南区)は11日、東京証券取引所が2022年4月に実施する市場再編で、「スタンダード市場」への上場を申請すると発表した。同日の取締役会で決定した。現在東証1部に上場している県内企業19社のうち、再編後に最上位となる「プライム」以外の選択を公表したのは初めて。

 東証は現在、1部を筆頭に4市場がある。再編後は「プライム」「スタンダード」「グロース」の三つに区分する。

 7月に東証から同社に示された1次判定では、プライム市場の「流通株式数」「流通株式時価総額」「流通株式比率」「売買代金」の四つの基準の一部を満たせなかった。スタンダード市場の基準には適合していた。

 その後の検討で、海外の機関投資家からも投資対象となることを目指すプライム市場に対し、主な販売先が国内であることを踏まえてスタンダード市場を選択したという。同社は「現況の経営形態などを考慮して決めた」としている。

 東証のまとめでは、1次判定で1部上場企業の約3割がプライム市場の基準に達していなかった。基準を満たしていない企業でも、申請時に適合に向けた計画書を開示すれば移行できる経過措置がある。