佐渡汽船新潟港ターミナル
佐渡汽船新潟港ターミナル

 佐渡汽船(新潟県佐渡市)は12日、2021年12月期第3四半期(1~9月)の連結決算を発表し、9月末の債務超過額が22億9900万円となったことを明らかにした。新型コロナウイルスの感染再拡大で、書き入れ時の夏場も旅客需要が大きく落ち込んだ。債務超過額は6月末時点から約4億円圧縮されたが、依然として厳しい経営状況が続く。

 同社はウイルス禍の昨年から多額の赤字を計上。昨年12月末時点で債務超過額8億7600万円となっていた。高速カーフェリー「あかね」に代わってジェットフォイルを就航した小木-直江津航路で年間約4億円の赤字圧縮を図るなど経営改善に取り組むが、輸送が引き続き低迷。あかね売却に伴う佐渡、上越両市への補助金返還なども響き、今年6月末時点で債務超過は26億8800万円に膨らんでいた。

 例年、佐渡への観光客や帰省客が増える夏場は書き入れ時だが、今年は感染第5波が直撃。前年延期された県内小学校の修学旅行は実施されたものの、今年7~9月の旅客輸送は前年並みにとどまり、ウイルス禍前の19年同期の半分に満たなかった。

 三富丈堂(たけあき)総務部長は「本来ならもっと売り上げを伸ばせた時期。かなり厳しい状況だ」と語る。来年1月からはカーフェリー1等運賃を現行より約3割引き上げるほか、各種割引の休廃止など、さらなる経営改善に取り組む方向だ。

 また「感染拡大の影響を合理的に見積もることが困難」として未定のままだった21年12月期連結業績予想を12日に公表。売上高78億7900万円(前年同期は76億9千万円)、営業損失19億7600万円(同26億7600万円の赤字)、経常損失22億3400万円(同27億5500万円の赤字)、最終赤字21億6800万円(同25億4700万円の赤字)を見込む。年間配当予想は未定とした。

 第3四半期決算は売上高57億6200万円(前年同期は53億400万円)、営業損失16億4200万円(同19億2千万円の赤字)、経常損失17億6600万円(同19億7300万円の赤字)、純損失17億7600万円(同27億3500万円の赤字)だった。