「国民大集会」で横田めぐみさんら拉致被害者の救出を訴える母早紀江さん=13日、東京都千代田区
「国民大集会」で横田めぐみさんら拉致被害者の救出を訴える母早紀江さん=13日、東京都千代田区

 「13年間しか育ててあげられず、本当に悔しい」-。拉致問題の解決を訴え、13日に東京都内で開かれた「国民大集会」。新潟市で拉致された横田めぐみさん=失踪当時(13)=の母早紀江さん(85)は、娘と再会が果たせない苦しみを訴えた。めぐみさんが拉致されて15日で44年。「姿も声も聞こえない」と進展のない現状を嘆き「許せないという思いで知恵を出して」と、政府に早期解決を迫った。

 早紀江さんは「元気だっためぐみが『助けて』と声を残して連れて行かれた」と述べ、真っ暗な船底で泣き叫び、指から血が出るほど壁をかきむしって苦しんだという関係者の証言による拉致の状況を語った。そして「どんな女の子になって何をしているんだろう」と思いをはせた。

 二人三脚で救出活動に取り組み、昨年6月に87歳で亡くなった夫滋さんにも触れ、毎日遺影に「総理大臣も頑張ると言っている」と語り掛けていることを明かした。

 めぐみさんの弟で家族会事務局長の拓也さん(53)は、被害者家族が高齢化していることに触れ、「体力の限界に近づいている。母も年齢には勝てない。残された時間がないことを政府は身をもって感じてほしい」と強調した。

 家族会の代表で、田口八重子さん=同(22)=の兄、飯塚繁雄さん(83)は「拉致問題解決は諦めるわけにいかない。これは家族だけでなく、国民の思いでもある。皆さんと一致団結して、解決に向けて進めていきたい」と訴えた。

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 新潟日報社と県、新潟市は14日午後2時から、新潟市中央区の市民芸術文化会館で「忘れるな拉致 県民集会」を開く。当日の入場も受け付ける。先着順、入場無料。

 横田めぐみさんの家族や曽我ひとみさん、特定失踪者の家族が被害者の早期帰国を訴えるほか、伊豆見元・東京国際大特命教授とジャーナリスト川村晃司氏が対談する。松野博一官房長官兼拉致問題担当相も出席する意向。

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