緑色のエプロン姿で接客する「シルバーふれあいサロンやまゆり」のボランティアスタッフ
緑色のエプロン姿で接客する「シルバーふれあいサロンやまゆり」のボランティアスタッフ
買い物客でにぎわう「シルバーふれあいサロンやまゆり」=柏崎市東本町2

 農産物や手芸作品などの直売所「シルバーふれあいサロンやまゆり」(新潟県柏崎市東本町2)が、国土交通省などが主催する「地域づくり表彰」で国土計画協会会長賞に輝いた。オープンから15年。ボランティアの高齢者が運営し、地域の人たちが集まる拠点として定着した。関係者は「地域のために活動してきたことが評価された」と喜んでいる。

 表彰は地域づくりに貢献している団体などが対象。1984年度から行われ、本年度は全国から30団体の応募があった。

 やまゆりは2006年4月、市シルバー人材センターの会員が、えんま通り商店街の空き店舗を活用してオープンした。地域のにぎわいを生み、高齢者の生きがいにつなげることが目的で、ほぼ毎日開いている。

 店番や商品の陳列は、同センターの会員から募ったボランティアスタッフが担当する。06年のオープン時に約120人だったスタッフは現在約150人に増えた。そのうち半数程度が75歳以上の男性だ。

 やまゆり設立時から関わる同センターの青木健事務局長(59)は「家にこもりがちとされる高齢男性も積極的に関わっている。店でお客さんと話すのがスタッフの楽しみや生きがいになっている」と説明する。

 店頭には毎日、同センターの会員が家庭菜園などで育てた新鮮な野菜が並ぶ。開店前から行列ができる日もあり、商店街のにぎわいの中心になった。店内では「里芋のおいしい季節になったね」「おつりは50円だっけか」などと接客しながら、ボランティアスタッフが元気に働く。

 スタッフの一人、東本町2の千原昭夫さん(81)は「ここに来ればいろんな人と話ができる。体が元気なうちは続けていきたい」と笑顔を見せる。

 10年ほど前からは、市内の耕作放棄地を活用した「体験型農場」にも取り組む。「野菜作りに挑戦したい」というスタッフの声を受け、同センターの会員から手ほどきを受ける。地元の小中学校や特別支援学校などの生徒らの体験も積極的に受け入れ、世代を超えた交流が広がっている。

 青木さんは「シニアの力が柏崎の元気につながっている。受賞はスタッフの励みになると思う」と話している。