女子生徒が亡くなった吉田中学校=15日、燕市
女子生徒が亡くなった吉田中学校=15日、燕市

 新潟県燕市立吉田中学校の女子生徒が校舎から転落死して、16日で1週間となった。市教育委員会は、いじめを受けていたことを示唆する遺書が見つかっていることから、いじめがあったことを前提に調査を進めており、早ければ月内にも第三者委員会を開催する方針だ。燕署は校舎のベランダからの飛び降り自殺とみて、捜査を続けている。

 市教委によると、女子生徒は9日朝、校舎3階ベランダ下の校庭に倒れているのを発見された。「いじめられてた」と書かれた遺書が自宅で見つかったことも分かっている。

 市教委は、女子生徒の学校生活に関するアンケートや面談の記録などをあらためて精査しているが、15日時点でいじめに関する回答や記述は見つかっていない。

 市教委の鈴木華奈子主幹は15日、「生徒側のSOSを見逃した可能性を考え、いじめがあったという前提で調査している。場合によっては小学校の記録までさかのぼって調査する可能性もある」と話した。

 第三者委は医師や弁護士ら6人で構成。第三者委の判断で、市教委が保護者の同意を得た上で同級生ら他の生徒への聞き取りをする可能性もあるという。精査を終えた段階で第三者委を開く方針。月内か12月初旬に開催する方向で日程を調整している。

 吉田中では、県の協力を受けながら生徒へのカウンセリングを続けている。継続的な支援が必要な生徒もいることから、15日にはカウンセリングの専門知識を持った市職員による相談も始めた。燕市内の小中学校の校長会を通じて、いじめに遭っている子どもがSOSを発信しやすくするための授業の実施を要請している。

 一方、燕署は状況などから自殺とみており、市教委と協力しながらいじめの有無を慎重に調べる。