世界に一つだけの花になろう。かつてのヒット曲のような生き方に共感はしても、実際には難しい。ちまたには多くのランキングがあふれ、競争を促す

▼国の経済規模を示すGDPにスポーツ選手の成績、映画の興行収入、米国の経済誌「フォーブス」が発表する長者番付は世界の関心が高い。子どものなりたい職業を順位にしたものもある。優劣が一目瞭然になる点ではシビアでもある

▼3年前のコメの食味ランキングの衝撃が記憶に新しい。魚沼コシヒカリが最高の特Aから初めて陥落した。1年で復帰したものの、産地の危機感は一気に高まった。ランキングは時に、大きな影響を及ぼす

▼ブランド総合研究所が先日発表した都道府県別魅力度ランキングに、44位となった群馬県の山本一太知事が怒っている。根拠に乏しいデータで低く位置付けるのは県民に失礼などと批判し、法的措置も検討するというから穏やかではない

▼山本知事は以前からこのランキングに疑問を抱いていた。県民の誇りを低下させ、経済的損失にもつながると心配する。県のトップが投じた一石に、県庁には賛否の声が寄せられているという

▼本県は昨年から六つ上げて22位だった。花角英世知事の心中やいかに。ただ本県の人口の減少幅は全国で2番目に大きい。自殺率も上位にある。国の指標では、全国ワーストの医師少数県でもある。自治体の魅力はオンリーワンを目指すべきだが、こうした負のランキングは返上し、ベストを目指す努力が欠かせない。