会見する西村智奈美衆院議員=17日、東京・永田町
会見する西村智奈美衆院議員=17日、東京・永田町

 立憲民主党代表を辞任した枝野幸男氏の後任を決める代表選(19日告示、30日投開票)について、西村智奈美衆院議員(54)=新潟1区、元厚生労働副大臣=は17日、国会内で会見し、立候補する意向を表明した。立候補に必要な推薦人20人をまだ確保できていないことを明かした上で、「先頭に立って党運営に当たり、多様性のある社会を目指す。必ず立候補したい」と述べた。

 同日、既に立候補を表明している泉健太政調会長(47)と逢坂誠二元首相補佐官(62)も国会内で会見し、決意を述べた。代表選は、先の衆院選で問われた共産党などとの野党共闘の是非や、来年の参院選に向けた党の立て直し策が争点となる見通しだ。

 関係者によると、西村氏の推薦人は20人まであと一歩のところまで来ており、確保に一定の見通しが立ったとして出馬表明に踏み切ったもようだ。立候補すれば、野党第1党の党首選挙を争う初めての新潟県関係国会議員となる。

 西村氏は会見で、出馬を決意した理由の一つとして「立民は女性の政治参画を先頭に立って実行してきた。女性候補が出ないといけない」と強調した。多様性のある社会を目指すことに加え、「新型コロナウイルスにより、困難な状況にある人に寄り添い、理不尽を減らすという決意だ」と語った。

 代表選の争点の一つとされる野党連携の在り方については、国民民主党とは前向きに模索する姿勢を示した一方、共産党は「検討する」と述べるにとどめた。日本維新の会は「さまざまな政策で相いれない」と否定的な考えを示した。

 西村氏の出馬を巡っては、所属する菅直人元首相のグループを中心に、女性候補擁立論が上がり、西村氏が出馬に向けて推薦人の確保を進めてきた。17日の会見には、菅元首相のほか、阿部知子衆院議員、打越さく良参院議員(新潟選挙区)、石橋通宏参院議員らが同席した。

 西村氏は会見後、立民最大の支援団体「連合」の本部を訪ね、初の女性会長となった芳野友子会長に決意を伝えた。

 西村氏は2003年の衆院選で初当選し、当選6回。同党県連代表も務めている。

◆西村氏の会見要旨

 立憲民主党代表選に立候補する意向を表明した西村智奈美氏の記者会見要旨は次の通り。

【決意】党運営の先頭に立ち、多様性のある社会を目指すための政治を実現する。新型コロナウイルス禍で困難に直面している多くの人に寄り添い、理不尽を減らすという思いで決意した。まだ必要な推薦人20人には達していないが、引き続き仲間に働き掛け、必ず立候補したい。立民は女性の政治参画、女性のための政策を先頭になってやってきたという自負がある。それを明らかにするために女性候補が出ないといけない。

【女性候補者の擁立】参院選に向け、積極的に擁立したい思いはある。現時点ではできるだけ男女同数を目指して擁立を進めたいという気持ちだ。政治の世界に女性が少ないことは大問題で、候補者擁立から当選に向けての支援制度をパッケージでやらないといけない。党執行部も積極的に女性を登用する。

【野党連携】衆院選は敗北と言わざるを得ない。原因をしっかり分析する。自公政権と対峙(たいじ)する上で、与党の議席を一つでも減らすことが不可欠だ。参院選では、32ある1人区で野党候補者を一本化し、1対1の構図をつくる必要がある。共産党についてはこれから検討する。国民民主党とは今後も連携を模索したい。日本維新の会は政策が相いれないところも多い。

【党の課題】地方組織の脆弱(ぜいじゃく)さ、地方自治体議員の少なさは結党以来の大きな課題で、克服しないといけない。野党ヒアリングは国会が開かれない状況で、真実を明らかにするためには有用だったが、開催のやり方は工夫すべきだ。

【憲法改正】ウイルス禍に乗じて、緊急事態条項の新設などというのは論理が飛躍している。議論することは否定しないが、何かを具体的に変える緊急性は感じない。