里帰り中も熱心。オンラインと対面の併用で絵画を教える市橋太郎さん(左)=佐渡市八幡町
里帰り中も熱心。オンラインと対面の併用で絵画を教える市橋太郎さん(左)=佐渡市八幡町

 新潟県佐渡市新穂地区出身で米・ニューヨークを拠点に活動する現代アート作家の市橋太郎さん(81)が、オンラインでユニークな絵画教室を開いている。それぞれの感性を大切にした独特の指導法で個性を伸ばし、短期間で県展入選者を出すなど成果を上げている。市橋さんは「アーティスティックなセンスを付けてほしい」との思いを込めながら画面越しで指導している。

 市橋さんは、佐渡高校卒業後、東京での活動を経て1973年に渡米。抽象画を中心とする創作活動を続けている。ここ数年は、新型コロナウイルスの感染拡大により、個展が延期になったり、自身も感染したりするなど活動が停滞した。

 そうした中でも活動を重ねたいと考えた市橋さんは、ニューヨークからオンラインで絵画教室を開くことを発案。佐渡の支援者を通じて参加者を募り、ことし1月に週1回の教室を始めた。

 参加するのは、市橋さんと親交があった人らを中心に県内外の10人ほど。多くが絵画は初心者。一方的に課題を与えることはせず、自由に描いた作品に市橋さんが助言する形で進む。

 先月から一時帰国中の市橋さんは、佐渡市佐和田地区の教会で今月6日、対面とオンラインを併用して教室を開いた。参加者はオイルパステルなどを使って、木や鳥などを描き、市橋さんは「もっと赤を強調すると良くなる」などと助言した。

 絵画を始めて数カ月で県展の洋画部門で入選した三村修さん(57)=佐渡市=は「一つの絵にたくさんの要素を入れすぎないよう指導され勉強になる」と話す。

 市橋さんは「描いているうちに自分の良さに気付くもの。その手伝いをしたい」と意気込みを語った。

 絵画教室についての問い合わせはメールで、tarom551@earthlink.net