「がむしゃらにライブをこなした5年と、母になって質にこだわった5年とで、あっという間の10年だった」と語る本宮宏美=新潟市中央区の新潟日報メディアシップ
「がむしゃらにライブをこなした5年と、母になって質にこだわった5年とで、あっという間の10年だった」と語る本宮宏美=新潟市中央区の新潟日報メディアシップ

 新潟県燕市出身のフルート奏者本宮宏美(37)がデビュー10周年を迎えた。新作となるアルバム「Flute(フルート)」を26日に発売し、12月11日に燕市文化会館でふるさとコンサートを開く。コンサートでは10周年を記念し、新旧楽曲を織り交ぜてファンへの感謝を届ける。

 2011年12月、アルバム「息吹」でデビュー。「息を吹いて演奏するフルートで生きる力を伝えたい」との思いで活動してきた。曲を聴いた人が自分の人生の一幕を思い出して感慨に浸ったり、フルートを新たに始めたりするなど、反響がうれしかった。「歌詞のないフルートは、聴く人の心の奥に触れられる。誰かの生きる力になるなら、演奏し続ける意味がある」と充実の表情を見せる。

 この間には母親となり、「日常で刺激を感じ取るアンテナが増えた」と実感。5歳になった娘と散歩に出掛けては自然とじっくり触れ合うなど、「育児を通して目線を下ろした」ことで、曲作りの幅も広がった。

 12作目となるアルバムは、まさに自然の営みからヒントを得た。日~土曜日をモチーフにした7曲とタイトル曲の計8曲を収録。暗闇を思わせる「Moon-月-」、燃え上がるように激しい「Fire-火-」という具合に、自然と音楽の調和を各曲で表現した。「繰り返される1週間、フルートと共にありますように」という願いも込めた。

 恒例のふるさとコンサートも、昨年は新型コロナウイルスの影響でオンラインでの開催だった。2年ぶりとなる地元の舞台に「こんなに緊張するのは初めて。この10年を皆さんと一緒に体感できる内容にしたい」と意気込んだ。

 午後3時開演。一般3500円、高校生以下2千円(当日は各500円増し)。アルバムは2千円。問い合わせはオトノハコ、070(6555)2910。

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