新潟水俣病のドキュメンタリー映画の上映後、問題解決に向けてできることを考えたトークイベント=23日、新潟市中央区
新潟水俣病のドキュメンタリー映画の上映後、問題解決に向けてできることを考えたトークイベント=23日、新潟市中央区

 水俣病を世界に伝えた写真家故ユージン・スミスさんをジョニー・デップさんが演じる米国映画「MINAMATA」の上映に合わせ、新潟市中央区の市民映画館シネ・ウインドで23日、新潟水俣病のドキュメンタリー上映会が開かれた。トークイベントもあり、被害者が「二度と悲惨な公害を起こさないよう、関心を寄せてほしい」と訴えた。

 水俣病は1956年に熊本県で、65年に本県の阿賀野川流域で公式確認されたが、全面解決していない。

 MINAMATAの公開で水俣病問題があらためて注目される中、シネ・ウインドなどがイベントを企画。MINAMATAの上映後、全国初の本格公害裁判、新潟水俣病第1次訴訟のドキュメント「公害とたたかう」、被害者の暮らしぶりを追った「阿賀に生きる」を特別上映した。

 トークイベントでは、被害者が差別や偏見を恐れて、長く救済申請できなかったことなどを明かした。ユージンさんの妻、アイリーン・美緒子・スミスさん(71)=京都市=がオンライン出演し、「今も被害者がいて、水俣病は事件のさなかにある。大勢で解決への声を上げれば被害者の負担は減るので、行動しよう」と呼び掛けた。

 訪れた県立大4年の女子学生(22)は「水俣病問題を風化させないためにも、自分ごとと捉えて知識を深め、伝えていきたい」と話した。

 MINAMATAはシネ・ウインドで26日まで上映される。