保存会のメンバーが制作している虎のスゲ細工=24日、妙高市
保存会のメンバーが制作している虎のスゲ細工=24日、妙高市

 新潟県妙高市平丸地区で来年の干支(えと)、寅(とら)にちなんだ伝統のスゲ細工作りがピークを迎えている。NPO法人「平丸スゲ細工保存会」のメンバーが、精悍(せいかん)な虎を一つ一つ手作りしている。

 平丸地区のスゲ細工作りは、農閑期に農家が副収入を得るため1958(昭和33)年に始まった。最盛期には約200人が携わっていたが、現在では保存会の5人が技術を継承。地元の素材を使いながら、毎年干支の動物のスゲ細工を制作している。

 ことしは既に20個以上の注文が入っているといい、24日も上平丸の「スゲ細工創作館」で高さ約15センチ、全長約30センチの虎を作っていた。保存会の柴野美佐代理事長(59)は「自分も来年は還暦で、寅年に思い入れがある。みんなが挑戦して頑張れる年になってほしい」と話した。

 スゲ細工創作館は25日から3月中頃まで冬季閉鎖される。その間、スゲ細工の制作は上越市板倉区の「スゲ細工資料館」で続けられる。