川渡餅をアピールする坂詰菓子本店の店長=26日、上越市
川渡餅をアピールする坂詰菓子本店の店長=26日、上越市
川渡餅

 郷土の英雄・上杉謙信に由来し、無病息災を願って食べられる新潟県上越市の冬の名物「川渡(かわたり)餅」がことしも30日、12月1日の2日間限定で販売される。新型コロナウイルス禍で沈むまちを伝統の餅の力で盛り上げようと、販売する菓子店が準備を進めている。

 川渡餅は、謙信が合戦前夜、兵に餅を配って士気を高めたという故事にちなむ。たっぷりのあんこで包まれた餅は、毎年2日間だけ市内菓子店の店頭に並び、この時期の風物詩として市民に愛されている。

 直江津菓子工業組合によると、昨年来、ウイルス禍で大きく落ち込んだ菓子店の売り上げは、感染状況が落ち着き、徐々に回復しつつあるという。「川渡餅の日」で、さらに弾みをつけたい考えだ。

 組合長を務める坂詰菓子本店(黒井)の店長(61)は「川渡餅を求めて、市外から訪れる人も多い。まちの活気につながれば」と期待。「店によって味もさまざまなので、好みを探してみてほしい」と勧める。

 川渡餅は直江津、高田両地区の菓子工業組合の取り決めで、1個120円(税抜き)。両組合に加盟する計31店舗を中心に、朝から一斉に販売する。高田地区ではことしも2日間、川渡餅をPRする宣伝カーを走らせる予定だ。直江津地区では、抽選で商品券が当たるスタンプラリー「直江津パンとスイーツまつり」を開催している。