空き家を利用した地域の活動拠点「おらだり基地」=23日、村上市金屋
空き家を利用した地域の活動拠点「おらだり基地」=23日、村上市金屋
イベントを楽しむ子どもたち=23日、村上市金屋

 空き家を活用し地域住民が集う活動拠点、新潟県村上市金屋の「おらだり基地」のオープニングイベントが23日に開かれ、多くの人でにぎわった。基地を管理する「おらだり育援隊」は、基地を中心に明るく住みよい地域づくりや、金屋小学校児童の減少を食い止め小学校の存続を目指す。

 おらだりは「俺たち」を意味する方言で、主に金屋地区の住民有志で育援隊を結成。金屋小は現在児童数が100人を切り、「このまま何もしないと、学校はなくなってしまう」との危機感から、住民が立ち上がった。

 基地の運営は地域活性化のほか、子育てしやすい所だとアピールし移住に結び付けることも狙いだ。育援隊は地区内の空き家と移住希望者のマッチングも行っている。

 育援隊の活動拠点でもある基地は、築70年以上の空き家だった。あらかわ地区まちづくり協議会の支援も受け、内壁を塗り替え、Wi-Fiを整備した。10月から開放し、金屋小児童が立ち寄り、遊んだり宿題をしたりしており、住民らも集って子どもらと交流している。

 23日は、地元産の食品販売や地区に伝わる昔話の講話などのほか、総合学習で持続可能な開発(SDGs)に取り組む荒川中学校生徒による気候変動を考えるイベントなどを実施した。同中生徒と地元業者が共同で企画した、地元の食材を使った弁当も販売。多くの人が詰め掛け、子どもたちの歓声も上がっていた。

 金屋小1年の児童は「遊んだりおやつを食べたり、宿題もやっている。雰囲気も違ってやる気がアップする。ここは楽しい」と喜んでいた。父親も「子どもたちの遊ぶ場をつくってもらい助かっている。上級生に勉強を見てもらってもいる」と話す。

 育援隊副隊長の須貝俊大(としひろ)さん(34)は「予想よりたくさんの人に来てもらいうれしい。誰にでも利用してもらいたい」と話していた。

 おらだり基地は毎日午前8時30分から日没まで開放。