手作業で次々と作られた「川渡餅」=30日、上越市黒井
手作業で次々と作られた「川渡餅」=30日、上越市黒井

 新潟県上越市の名物「川渡(かわたり)餅」の販売が30日、直江津、高田両地区の和菓子店などで一斉に始まった。1日まで2日間だけ販売される。たっぷりのあんこに包まれた一口大の餅が、本格的な冬の到来を告げている。

 川渡餅は、戦国武将・上杉謙信が出陣前夜に餅を兵に食べさせ、戦に大勝した故事に由来する。無病息災の願いが込められている。

 同市黒井の坂詰菓子本店では、午前3時ごろに作業を開始。こしあんと粒あんの2種類を計約2500個作り、店頭での販売のほか、注文を受けた常連客や企業へと届けた。

 餅は約30店舗で作られ、1個120円(税別)。坂詰菓子本店に訪れた同市春日野2の無職男性(71)は「この時期になると食べたくなる。年ごとに、いろんな店を訪ねて食べ比べている」と話した。同店店主で、直江津菓子組合の坂詰喜範(よしのり)組合長(61)は「あんこの甘さなど作り方に店ごとの違いがある。お気に入りを見つけてほしい」と呼び掛けた。