小惑星が地球に衝突する。SFにこんな題材が登場することがある。作家の想像の産物かといえば、そうとも限らないらしい

▼米航空宇宙局(NASA)によると、140メートル級の小惑星が陸に衝突すると一つの都市圏が壊滅するほどの被害が生じる。推定では2万年に1回程度起こるという。そうそう起こる事態ではなさそうだが、宇宙には未発見の天体も多い。万一への備えは必要かもしれない

▼地球にぶつかりそうな小惑星の軌道を変えるにはどうすれば? NASAは技術開発に向けた実験として、探査機を天体に衝突させることにした。実際に体当たりして本番に備えたデータを収集する。軌道をずらす方法としては、ほかにも「近くで核爆発を起こす」などのやり方が検討されているそうだ。軌道を変えるには、どれほどのエネルギーが必要なのだろう

▼こちらの軌道は変わるのか。先の総選挙で退潮した立憲民主党は新たなリーダーに泉健太さんを選んだ。泉さんは代表選で、総選挙の敗因を「有権者から『批判ばかりの党』と受け止められた」と話し、政策の発信を強化すると訴えた

▼ただ、以前の分裂騒動の反省もあったのか、代表選では候補者同士が意見をぶつけ合うことは少なく「仲むつまじい紅白戦」とも評された。論戦の迫力に乏しかった感は否めない

▼泉さんは、代表選を戦った新潟1区選出の西村智奈美さんらを党の要職に起用する考えを示した。どんな軌道で動きだすのだろう。政権の選択肢になれるかどうか。