10月の衆院選で新潟5区に立候補して落選し、比例復活した自民党の泉田裕彦衆院議員(比例北陸信越)が、選挙を巡り同党の星野伊佐夫県議=長岡市・三島=に「裏金」を要求されたと主張していることについて、自民県議団に波紋が広がっている。5区内を地盤とし、泉田氏の選挙を支えた他の県議たちは一様に困惑。ツイッターで一方的に主張を発信する手法などにも失望の声が上がった。

 県議会12月定例会が開会した1日。議会内で自民県議団の会議が冒頭を除いて非公開で行われた。

 出席者によると、泉田氏主張も話題に上り、県連の活動に影響が出ないよう対応してほしいとの要望や、泉田氏と決別するべきだとの意見が出た。小野峯生幹事長は「きっちり対応する」と応じたという。

 特に10月の衆院選で泉田氏の勝利に向けて活動した5区内を地盤とする県議の不満は大きい。

 選挙中、泉田氏を叱咤(しった)する場面も目立った宮崎悦男県議=小千谷市=は「手弁当で一生懸命、選挙を戦ってくれた多くの人に誤解や疑念を抱かせるような発言はしてほしくない」と強調する。皆川雄二県議=魚沼市=は「(泉田氏が)一方的な認識をツイッターに出すのは、発表の仕方としていかがなものか」と顔をしかめる。

 泉田氏の衆院選敗北を巡っては、本人の地元活動の弱さが敗因の一つとみる向きが県議たちに強い。さらに、泉田氏が選挙後、報道陣の前で発した「小選挙区は最初から無理だと思っていた」という言葉にも反発が広がっている。

 そうした中、裏金要求を断ったことが敗因とにおわせ、自身の責任を否定するかのような泉田氏の主張に、松原良道県議=南魚沼市・南魚=は「あきれた。懸命に選挙を戦ったことがむなしくなるし、応援してくれた人たちに申し訳ない」とため息をつく。泉田氏が次期衆院選の選挙区公認候補とされる5区支部長にふさわしいかどうかなどについて今後、地元各支部で協議する考えを示した。

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