4月に亡くなったノンフィクション作家・立花隆さんが、30年以上追い続けた洋画家がいる。

 「(作品が)圧倒的な存在感をもって迫ってくる。ぜひ展覧会に足を運ぶことをおすすめする」

 「知の巨人」がそう記すほどほれ込んだのが香月(かづき)泰男(1911~74年)だ。新潟市美術館で生誕110年展が開かれている。

 山口県出身の香月は、美術教師や画家で身を立てていた1943年に出征。終戦後はシベリアに抑留され…

残り392文字(全文:617文字)