新たな名物を目指し、七谷自然薯工房が収穫した自然薯=加茂市中大谷
新たな名物を目指し、七谷自然薯工房が収穫した自然薯=加茂市中大谷

 新潟県加茂市七谷地区の新名物にしようと、地元住民が組織した「七谷自然薯(じねんじょ)工房」の自然薯が、同地区で収穫されている。農家や会社員らが手を組んで、今年から販売を開始。市内の店舗に出荷しているほか、首都圏のスーパーにも近日中に並ぶ予定で「七谷のおいしさを全国に届け、七谷の魅力をPRしたい」と意気込んでいる。

 同工房のメンバーは、七谷地区の3集落(黒水、中大谷、宮寄上)の住民21人。これまでは代表の梅田芳昭さん(59)ら2人が「趣味程度」に栽培していた。昨年、知人の紹介で梅田さんの自然薯を食べた県外の大手飲食店・スーパーのバイヤーが味に感嘆。今年、「販売用に5千本栽培してほしい」と依頼があったのをきっかけに、自然薯で地域を活性化しようと結成した。今年は2千本の収穫を見込む。

 自然薯は長芋と比べ、芽出しや種芋の選定、水の管理などが難しいという。とろろにすると粘りが強く味が濃いのが特徴で、県内では阿賀町や上越市などが有名だ。

 11月28日、中大谷の畑では深さ30センチほどの溝から約50本を掘り出した。作業場では袋詰めしてラベルを貼り、約300本が出荷を待っていた。

 梅田さんは「長い真っすぐなものもまとまって取れた。形、収量とも上出来」と手応えを語る。また、水はけのいい土選びや埋める溝の深さなど来年に向けて課題が見えたという。

 メンバーには、マイタケや今年から販売開始した従来コシヒカリ「新潟七谷産清らか米」を栽培している人もいる。梅田さんは「寒暖差があり、山と環境が同じ七谷の食べ物は本当においしいと知ってもらいたい」とほほ笑む。「収穫体験も開きたいし、仲間を増やしたい。来年の目標は5千本」と熱を込めた。

 収穫は12月5日ごろまで。市内の加茂七谷温泉美人の湯や土産店「こいて」で販売しているほか、新潟日報販売店ニック加茂で注文を受け付けている。