展示予定の掛け軸を眺める実行委メンバー=新潟市西区の赤塚中学校
展示予定の掛け軸を眺める実行委メンバー=新潟市西区の赤塚中学校

 新潟市西区赤塚地区の個人宅などに眠っていた美術品を紹介する「赤塚地域の魅力とお宝展」が5日、赤塚中学校で開かれる。文人の會津八一が「譲ってほしい」と懇願したとされる銅鑼(どら)や、十返舎一九の掛け軸など約50点を展示。主催する実行委員会が各家を回って見つけ出した物で、担当者は「表にこれまで出ていない作品。ぜひ見に来てほしい」と呼び掛ける。

 赤塚郷土研究会や、国登録有形文化財・中原邸の保存会などでつくる実行委が主催。同研究会の設立30周年記念事業として、2012年に第1回を開催した。その後は新たな作品の調査状況などを踏まえ、数年おきに開いており、今回が第4回となる。

 展示会の特徴は個人宅などに保管されていた作品を並べること。赤塚地域には掛け軸など、江戸時代から明治時代までの文人の作品が多く残る。実行委によると、裕福な農家が多かった点を理由の一つに挙げる。

 実行委メンバーや越佐文人研究会代表の岡村浩・新潟大教授らが、約2年かけて寺や民家などを調査。訪問した約10戸から約100点の作品を新たに“発掘”し、そのうち約50点を並べる。

 八一が欲しがったとされる銅鑼は直径47センチ。「かねて拝見した銅鑼を、1500円で譲ってほしい」などとしたためられた書とともに保管されていた。このほかにも著名な書家らの掛け軸や山水画などが展示される。出品元は非公表としている。

 実行委員長代理で、赤塚・中原邸保存会の齋藤敏夫会長(81)は「改めてさまざまな作品が眠っていることに気付かされた。作品を見てもらうとともに近くの佐潟を眺め、赤塚の魅力を感じてほしい」と話した。

 午前9時半~午後4時。入場無料。