不登校の子どもを支援する情報が盛り込まれた「OPEN Schooling」の創刊号
不登校の子どもを支援する情報が盛り込まれた「OPEN Schooling」の創刊号

 不登校が学びの形として認められる社会を目指し、新潟県内外の当事者や支援者らの声を集めたフリーマガジン「OPEN Schooling(オープンスクーリング)」が11月創刊された。取材、構成に携わった新潟市の教員、佐藤裕基さん(47)は「不登校経験者、民間の支援者、教員の思いを一冊にとじ込みたい」と話している。

 佐藤さんは若者の自立や学びを後押しするため、市内の教員らで作ったNPO法人「みらいびらきLabo.」の代表。公認心理師の資格を持ち、市内の小学校に勤務する傍ら、オンラインや面談で無償のカウンセリングを行っている。

 県教育委員会によると、県内の国公私立の小中学校で20年度、30日以上欠席した不登校の児童生徒は3112人で過去最多。ここ7年で千人増えている=グラフ参照=。

 佐藤さんは「暮らしと学びを自分に合った形で行う権利は誰にでもある」と強調。フリーマガジンは不登校の是非ではなく、「ライフスタイルの一つとして提案していきたい」とする。

 創刊号は、不登校の経験などをインターネットで発信しているカナダ在住女性にインタビュー。特集は「外出」をテーマに、気軽に出掛ける「ちょい旅」のプランづくりや、グッズなどを紹介した。また、新潟市内のフリースクールの情報なども掲載し、多様な学びの在り方を示した。

 タイトルの「オープンスクーリング」は佐藤さんの造語で「学校の外で学ぶこと」を意味する。最終面は「オープンスクーリング・パスポート」というデザインであしらい「ただいま学びのために外出中です」と記した。日中、心配した大人から声を掛けられた時に、このページを提示すると、事情を説明する必要がなくなるという。

 また、この冊子を置く店舗や施設には、不登校の子どもが訪れた際に安心して過ごせるように協力を求めた。佐藤さんは「不登校の子が外に出るチャンスを得られるようにしたい」と話している。

 創刊号はA5判20ページで、今後は季刊を目指す。新潟市中央区の新潟ユニゾンプラザや市総合福祉会館などに設置した。「みらいびらきLabo.」のウェブサイトでも全国発送を受け付けている。