写真集「黄金の宝島 佐渡」を出版した上山益男さん=新潟市東区
写真集「黄金の宝島 佐渡」を出版した上山益男さん=新潟市東区

 新潟市東区の写真家で県展委員を務める上山益男さん(73)が、佐渡島の風景を長年にわたって撮り続けた写真集「黄金の宝島 佐渡」を自費出版した。島民の暮らしや雄大な海、山、伝統芸能などを写した107作品を収録。「自然環境と人々が共生する素晴らしさに焦点を当て、あるがままに撮った写真を見ていただきたい」と話している。

 上山さんは岩手県出身で、高校在学中に写真を始めた。卒業後、東京のホテルの写真室勤務などを経て、1975年に新潟市でスタジオを設立した。

 長年、佐渡を撮影のテーマの一つとして掲げている。86年冬に、佐渡の海岸で岩ノリを採っていた69歳の女性を撮影した際、女性は笑顔で撮影に応じ、「撮ってくれてありがとう」と感謝したという。島民の人柄と温かさに触れ、佐渡を重点的に撮影するようになった。

 集大成となる写真集には、岩ノリ採りの女性を表紙に据え、田植えをする農家の人々やクロマグロを水揚げする漁師、鬼太鼓を披露する若者たちなど島民のさまざまな日常を切り取った。カンゾウの花が咲く二ツ亀や小倉千枚田の棚田、二つの巨岩が並ぶ夫婦岩など、景勝地の写真も収めている。

 「コマーシャルでもなく、賞を取るためでもなく、撮りたいものを素直に撮った写真を集めた」と上山さん。「佐渡は広い。まだまだ、撮りたいものはいっぱいある」と、今後の活動にも意欲を見せている。

 A4判、128ページ。500部発行。3千円(税込み)。問い合わせは上山スタジオ、025(286)2500。