自慢の木綿豆腐200グラムを使った「もめんシェイク」。基本のバニラ味に、きな粉や黒ごまなどを加えた一杯もラインアップする
自慢の木綿豆腐200グラムを使った「もめんシェイク」。基本のバニラ味に、きな粉や黒ごまなどを加えた一杯もラインアップする

 車通りの多い道路から田んぼに囲まれた道に入ると、2本の白いのぼり旗が目に飛び込んでくる。1本には豆腐のデザインが描かれ、もう1本には大きく「もめんシェイク」と書かれている。新潟県十日町市川治の大又食品が直売所限定で売り出し、地元でひそかな人気を博している一杯だ。

 「直売所の売上げを良くする一手として、2年前に売り始めた」と総括部長の大島俊行さん(40)。思いを込めたシェイクは、国産大豆で作った自慢の木綿豆腐200グラムがベースで、ずっしりと確かな重みがある。

 味は定番のバニラに、きな粉や黒ごま、季節によってはアボカドやベリーミックスを用意する。白い豆腐にそれぞれの食材が加わると、淡く色付いて、見た目もおしゃれに映える。

 発案したのは、大島さんの妻幸美(ともみ)さん(40)。「美容院での会話がきっかけ。豆腐嫌いの子どもに、アイスに混ぜて食べさせている親がいると聞いた」と振り返る。

 自社製品の絹豆腐や寄せ豆腐など、いろいろとバニラアイスに合わせた結果、混ぜても食感が程よく残るのが木綿豆腐だった。氷も入れてのど越しも爽やかにした。

 ただ、主役が豆腐であることは忘れない。大島さんは「どの味にしても、原材料の5割以上は豆腐です」と胸を張る。飲んでみると、大豆の濃厚な味わいに、バニラアイスの甘みをほのかに感じる。200グラムの豆腐だけに飲み応えはあるものの、飽きは来ない。

 季節は冬に向かうが、「実は、寒い方がおいしいんです」と幸美さん。気温が低いと製造過程で氷が溶けず、豆腐とアイスがしっかり絡むまで混ぜられるからだ。クーラーボックスを持参で買いに来る人もいるという。「暖かい部屋で飲んだら、最高ですよ」と笑った。

◇大又食品直売所 十日町市川治984。日曜定休。もめんシェイクは、バニラが300円、他の味は320円。問い合わせは、025(752)3407。