農林水産省は8日、2021年産米の収量を示す作況指数(平年=100)を発表した。日照不足などで登熟が進まなかった新潟県は「やや不良」の96で確定し、全国で最も低い数値となった。本県が全国最低となるのは、1958年に調査が始まって以来初めて。

 本県の指数は10月25日時点の調査から変わらなかった。21年産米は8月上旬の台風通過による日照不足などで、もみが充実する登熟が進まなかった。

 近年は20年産が103で「やや良」、19年産が100で「平年並み」となっており、「やや不良」は95だった18年産以来3年ぶりだ。

 地域別の指数は上越が99で「平年並み」。それ以外は岩船、下越北、魚沼が96、下越南、中越、佐渡が95で、いずれも「やや不良」だった。

 新型コロナウイルス禍による需要減などで米価が下落する中、収量の落ち込みによる生産者の収入減が深刻な問題となっている。

◆全国平均は「平年並み」 101で確定

 全国平均の作況指数(平年=100)は「平年並み」の101で確定。1カ月前に公表した10月25日時点の調査で全国的にほぼ収穫を終えており、都道府県別では98から103に上昇した沖縄県以外に変化はなかった。

 主食用米の収穫量は、前回調査で見込んだ700万7千トンで確定。新型コロナウイルス禍で外食需要が縮小し、コメ余りを懸念した農水省が飼料用米などへの転換を呼び掛けたことから、20年産に比べて21万9千トン減った。

 本県の主食用米の作付面積は、前年比4900ヘクタール減の10万1800ヘクタール。収穫量は53万8500トンとなった。

 沖縄県は8月に田植えをしたコメの生育が順調で指数を押し上げた。都道府県別の作況指数は、北海道が108で最も高く、唯一の「良」。「やや良」は山形、岩手、青森など8県、「平年並み」は千葉、石川、富山など25府県だった。

 「やや不良」は本県や長野、熊本など13都県。作付面積が最も大きい本県が96で最も指数が低かった。

 沖縄県は一部の地域で収穫が終わっておらず、今後変更する可能性がある。