三条、燕の両市にまたがり、JR燕三条駅前に位置する須頃郷第1号公園=三条市側から撮影
三条、燕の両市にまたがり、JR燕三条駅前に位置する須頃郷第1号公園=三条市側から撮影

 新潟県のJR燕三条駅前に位置する「須頃郷第1号公園」について、三条市と燕市は整備を委託する民間事業者を募集していたが、応募事業者がなかったことが14日、分かった。カフェや売店などの商業施設を設置し、2023年4月の供用開始を目指していた。両市は再公募に向けて仕切り直す方針だ。

 三条市が同日開催した、市議会経済建設常任委員協議会で説明した。ことし9月の説明会には県内7社が参加。同月下旬に公募を開始したが、10月29日の期限までに応募する事業者はなかった。市側は「新型コロナウイルスの影響を受けて、収益施設の中心となる外食産業が、新規出店に慎重姿勢だったため」と説明している。

 須頃郷第1号公園は「須頃郷地区土地区画整理事業」の一環で、1986年に公園用地として都市計画決定されたが、30年以上手付かずのままだった。敷地面積は燕市約1万530平方メートル、三条市約5970平方メートルの計約1万6500平方メートルとなっている。

 2019年12月に、両市の市議会で、上越新幹線駅前の一等地が長年活用されてこなかったことが問題視された。公園の活用を求める声が上がり、両市は整備に向けて動き出していた。

 20年に民間活力を活用した公募設置管理制度(P-PFI)により整備を進めるとし、現地見学会を開き、事業者の意見を聴取しながら公募指針を策定。民間事業者が公園施設の整備と管理運営を行い、費用を全額負担することとした。

 順調にいけば、年内にも事業者を決定し、22年度に着工。23年4月からの供用開始を予定していたが、開始時期は未定となった。

 三条市建設部の遠藤正士部長は「説明会に参加した企業にもヒアリングをしたが、ウイルスの影響を見定めたいという意見が多かった」と話す。今後については「事業自体に興味を持っている事業者もあるので、燕市と協議をしながら再公募などについて検討していきたい」としている。