柏崎刈羽原発
柏崎刈羽原発

 東京電力が柏崎刈羽原発7号機のくいを、2007年の中越沖地震後に一度も点検せず廃棄していた問題で、原子力規制委員会の更田豊志委員長は15日の定例会見で「中越沖地震は重要な教訓を得る機会。きっちり調べたものを残すことは大事だった」と述べ、東電の対応を批判した。

 東電は11月、柏崎刈羽原発6号機に直結している「大物搬入建屋」のくいで鉄筋の破断などが見つかったと公表。同建屋は4、7号機にもあるが、7号機は昨年12月に建て替えられ、古いくいは損傷の有無を確認せずに廃棄していた。

 一方、東電が柏崎刈羽原発で中越沖地震後に一度も点検していないくいが約1800本あると明らかにしたことについて、更田氏は未点検のくいは耐震重要度が低い建物で使用していたことを理由に、問題視しない考えを示した。「安全を守るためにはメリハリをつける必要がある」と強調し、未点検のくいを再調査するかどうかは「東電の判断だ」とした。