刈羽村産のサツマイモと米粉を使った「いもれーぬ」
刈羽村産のサツマイモと米粉を使った「いもれーぬ」
贈答用のパッケージについて話し合う刈羽村商工会青年部の商品開発チーム=刈羽村刈羽の村産業会館

 新潟県の刈羽村商工会青年部は村の新たな名物として、村内の砂丘地で育てたサツマイモと有機栽培のコシヒカリの米粉を使ったマドレーヌを開発した。しっとりした食感で、イモの甘さを引き出し、「いもれーぬ」と名付けた。第1陣は販売1カ月で約600個を売り上げて完売、順調な滑り出しだった。20日に販売を再開する予定で、関係者は多くの人に味わってほしいと期待する。

 青年部は、「手土産になる村の名物がない」という村民やスポーツ合宿利用者の声を受け、新たな名物菓子の構想を練ってきた。

 2年前に青年部の5人で商品開発チームを立ち上げ、本格的に着手。当初はチームのメンバーが育てるコシヒカリの米粉を使った米菓やスナック菓子を作ろうとしたが、「脂っこくなったり、珍しい感じがしなかったりでうまくいかなかった」と青年部長の丸山純さん(38)は振り返る。

 方向性を模索していたことし1月、青年部にピーチビレッジ刈羽の飯田裕樹さん(36)が加入した。飯田さんから、砂丘地で自社が育てるサツマイモの「紅はるか」を使う案が出された。菓子製造を担当する農業生産法人「孫作」代表の水品栄人さん(37)は「サツマイモは刈羽村産の作物でいいと思った」と振り返る。

 クッキーなども試みたが、最終的にはイモの風味が出て量産しやすいマドレーヌを選んだ。イモはピーチビレッジで、焼き芋に加工してから使う。水品さんは「蒸したり、ゆでたりするより甘みが出る」とこだわりを語る。皮をむき、裏ごしをしたイモを米粉の生地に練り込んでいる。

 サツマイモの見た目に近づけて楕円(だえん)形にし、イモの存在感を高めるため、サイコロ状に切った焼き芋を三つ載せて、焼き上げた。商品名はイモで作ったマドレーヌで「いもれーぬ」。丸山さんは「名前は自然に決まった」と笑う。

 9月中旬に販売すると、「サツマイモの味がしっかりしておいしい」と好評で約600個が売れた。10月中旬にはイモの在庫がなくなったため、一時販売を中止した。今季収穫したサツマイモを使い、20日に販売を再開する。

 商品開発チームは若手農家が加わり、7人になった。丸山さんは「今後は枝豆など季節に応じたマドレーヌを開発して、村の土産として定着させたい」と力を込めた。

 1個250円。村宿泊交流センターピーチビレッジ(刈羽)と孫作(赤田北方)で購入できる。サツマイモがなくなり次第、今季の販売は終了する。

 問い合わせは孫作、0257(35)8035。