日の丸のついたチャンピオンジャージーを着て喜びを語る田崎友康さん=新潟市中央区
日の丸のついたチャンピオンジャージーを着て喜びを語る田崎友康さん=新潟市中央区

 自転車で悪路を走るシクロクロスの全日本選手権が11、12日に茨城県土浦市で開かれ、男子マスターズの40~49歳の部で新潟市中央区の会社員、田崎友康さん(42)が初優勝した。40歳からシクロクロスに取り組み3年計画で頂点を目指していた。今年は不調が続いていただけに「素直にうれしい。目標を言葉にして出すことが大切だと思った」と喜びをかみしめた。

 シクロクロスはロードレース選手が冬場に行うトレーニングとして知られ、アップダウンのある芝や泥の道などを走る。時には自転車を担ぐこともある過酷な競技。ロードレースで国体入賞歴がある田崎さんは不惑を迎え「3年で日本一」と計画を打ち立てた。

 新潟市の会社で建設コンサルトを務める傍ら、自宅ではローラーを使った機材の上で自転車を走らせて筋力を高め、近所の空き地にコーンを置いてコーナー技術を磨いた。全日本選手権は1年目は5位、2年目は僅差の3位。順調に成績を伸ばしていたが、今季はコーナーの自転車の傾け方など「考えすぎて」スランプに陥り、復調途上で迎えた今大会だった。

 平たんなコースでハイペースとなったレースは序盤から昨年の上位3人がデッドヒートを演じた。田崎さんは「スプリント勝負なら負けない」と力を温存。終盤、ペダルをコース脇の柵にぶつけるアクシデントがあったが、ラスト100メートルで競り勝った。100分の3秒の中に3人がひしめく大接戦だった。

 「3年計画は厳しいかなと思っていた」と明かす田崎さん。切磋琢磨(せっさたくま)するライバルやチームメートのアドバイス、家族の応援など多くの支えに感謝が尽きない。

 挑戦者魂は高まるばかり。「ロードレースでも日本一を取りたい」と早速、次の目標を口にしていた。