自民党県連に離党届を提出後、記者会見で説明する星野伊佐夫県議=20日、県議会
自民党県連に離党届を提出後、記者会見で説明する星野伊佐夫県議=20日、県議会

 自民党の泉田裕彦衆院議員(比例北陸信越)が10月の衆院選で裏金を要求されたと主張している問題を受け、同党新潟県連元会長の星野伊佐夫県議(長岡市・三島)は20日、県連に離党届を提出した。星野氏は提出後に記者会見を開き「一連の問題で党に迷惑を掛け、県民に不信感を与えた」などと理由を述べた。一方で裏金要求については「事実無根だ」と改めて否定した。

 泉田氏のツイッター発言に端を発した問題は、自民党の本県トップを長年務めた実力者に離党を決断させる事態に発展した。党内では泉田氏への不満も表面化しており、今後はその処遇が焦点になりそうだ。

 星野氏は、2017年の衆院選新潟5区で、多くの党関係者の反対を押し切って泉田氏を擁立したことに「責任を感じている」とし、離党する理由の一つに挙げた。5区内の自民各支部から泉田氏擁立に対して厳しい意見が上がっていることも考慮したという。

 県議の辞職は否定した。次期県議選に出馬するかは「まだ分からない。周りが決める」と述べた。

 泉田氏の「裏金」発言については「事実ではない」と重ねて否定した。泉田氏が公開した音声データは、複数の場面の会話がつながれていると主張した。

 一方、泉田氏は20日、文書で「裏金について否定しているのは意味不明だ。虚偽発言を繰り返して、私の社会的信用に傷をつけたことに対して謝罪がなかったことも極めて遺憾だ」とのコメントを発表した。

 この問題を巡っては、泉田氏は11月、衆院選を巡り星野氏から裏金を要求されたとして、県連に星野氏の党員除名を要求。一方、星野氏が支部長を務める自民長岡支部は、地元での活動が弱かったことなどを理由に泉田氏の5区支部長解任を党本部に働き掛けるよう、県連に申し入れた。

 こうした動きを受け、県連が5区内各支部(長岡支部除く13支部)に行った意向調査では、泉田氏への解任に11支部が同意した。星野氏に対しては、自ら責任を取るべきだとする意見が多くを占めた。

 県連は離党届を県連預かりとし、27日にも開かれる会合で審議し、最終的な結論を出す方針。

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