自民党県議団の拉致議員連盟の柄沢正三会長(左から2人目)に要望書を手渡す大沢昭一さん=20日、県議会
自民党県議団の拉致議員連盟の柄沢正三会長(左から2人目)に要望書を手渡す大沢昭一さん=20日、県議会

 北朝鮮に拉致された可能性を排除できない特定失踪者の大沢孝司さん=失踪当時(27)、新潟市西蒲区出身=の兄昭一さん(85)は20日、自民党県議団でつくる拉致議員連盟の柄沢正三会長に、孝司さんの拉致被害者認定を政府に働き掛けるよう要望した。拉致被害者田口八重子さん=同(22)=の兄で被害者家族会前代表の飯塚繁雄さんの死去を受け、「私には時間がない。県を挙げて取り組んでほしい」と訴えた。

 県佐渡農地事務所の技術者だった孝司さんは1974年2月、佐渡市の寮付近で失踪した。

 柄沢会長と面会した昭一さんは、当時の孝司さんの様子を問われると、失踪の10日ほど前に孝司さんが知人から外国での農地整備の協力を求められ困っていたと説明した。

 柄沢会長は「当時の食糧事情を考えれば北朝鮮にとって孝司さんはのどから手が出るほどほしかったのだろう」と推察。全国の地方議員で構成する拉致問題地方議会全国協議会の副会長でもある柄沢氏は、21日に松野博一官房長官に同会の要望で面会する予定があるとして、大沢さんの政府認定を求めることを伝えた。

 大沢さんはこの日、花角英世知事宛ての要望書を県に提出したほか、今後、中原八一新潟市長にも面会して要望する予定。