ブリッジにいがたで販売されている「出雲崎の輝き」=東京都中央区日本橋室町(出雲崎町提供)
ブリッジにいがたで販売されている「出雲崎の輝き」=東京都中央区日本橋室町(出雲崎町提供)
「出雲崎の輝き」を手にする生産者の佐藤豊さん=出雲崎町神条

 デビュー2年目となった新潟県出雲崎町産コシヒカリのブランド米「出雲崎の輝き」の2021年産米の収量が、20年産の2倍以上となる8640キロになった。町は11月末から東京都内での販売を始めるなど、認知度の向上と販路拡大に力を入れる。

 出雲崎の輝きは粒が大きく、甘みが強いことが特徴だ。農薬と化学肥料を一般的なコシの栽培より7割減らすなど、「安全・安心な良食米」をコンセプトとしている。

 町産コシのPRと町内農家の収入増加のため、町や農業委員などでつくる検討委員会が20年度に栽培方法や基準を定めた。

 米粒を大きくするため、一般的なコシで使われるものより0・05ミリ大きい1・9ミリのふるい目を使用し、食味に影響があるとされるタンパク質の含有率は6%以下などの基準がある。

 1年目は農家2人が3540キロを収穫した。2年目は生産者が2人増え、4人で8640キロを生産した。

 町担当者は生産拡大を歓迎する一方、「価格を高く保つためには需要を高める必要がある」と話し、販路の拡大を課題に挙げる。

 町は20年度、出雲崎の輝きを道の駅・越後出雲崎天領の里(同町尼瀬)とJA越後さんとう北部資材センター(長岡市荒巻5)の2カ所で販売した。

 21年度は県外にも広くアピールするため、11月27日に東京・日本橋のアンテナショップ・ブリッジにいがたで販売を始めた。来年1月末まで販売する予定だ。

 21年産は5キロ2480円で販売されている。JA越後さんとうで取り扱う普通の県産コシは5キロ2280円で、出雲崎の輝きが200円高い。

 町はブリッジにいがたへの出品を足掛かりに、さらなる販路の拡大と高価格での安定販売を狙う。

 町が力を注ぐブランド米には、農家も期待を寄せる。20年度から栽培に取り組む神条の農家、佐藤豊さん(53)は「普通のコシに比べて、出雲崎の輝きは農協が高く買ってくれる。手間はかかるが、売れれば売れるほど収入の増加につながる」と語る。

 町は「出雲崎の輝きは町を代表するコメ。評判を上げることで農家の収入増加にもつなげていきたい」と意気込む。